『父の半生』～新聞連載～

皆さんは、ご両親の子ども時代について
どのくらい知っていますか？

また、父親がどんな職場で、

具体的にどんな仕事をしているのか、

直接その目で見たことはありますか？




◆私の父は野球一筋の人でした。
仕事が忙しく全国を駆け回り、父の不在が多かった我が家。

子どもの頃、お友達のうちでは毎日夕食をお父さんと一緒に食べたり、

日曜日にお父さんが家でゴロゴロしている

というのを聞いてビックリしたものです。

長野の祖父が早く亡くなり、私には祖父の記憶がないのですが、

祖母や父から子ども時代の話は少し聞いていました。

今回の連載を読んで思わず笑ってしまうくらい

「野球バカ父子」だったのだと改めて知りました

（まるで今の「犬バカ父娘」のように…笑）



◆私は父が現役でユニフォームを着ている姿は

写真でしか見たことがないのですが、

そのあとのスカウト・フロント時代はそばで見てきました。

 

でも、本当に申し訳ないことに、

父が日ハム時代には、私は全く野球に興味がなく、

片手に余るほどしか試合を見にいきませんでした。

札幌ドームに移転した時も、

父は私にドームを見せたかったのですが、

私はドーム目の前にいるにも関わらず

「観光で疲れたから」と寄りもせず…（苦笑）

　唯一、父に頼んだことといえば、
　東京ドームでYMOの復活コンサートがあった時、
　どうしてもチケットがとれなくて　この時ばかりは泣きついたことと、
　ビートたけしの番組をファイターズの球場で収録する際、
　「たけしのサインをもらってきて～」と頼んだことくらい（＾＾；
　（ 選手のサインは一度もナシ…、
　　父はちゃんとたけし氏本人に頼んでもらってました＾＾
　　父よ、Good job）

◆そんな私が、父の仕事をもっときちんと見ておきたい、

そう思ったのは父の退職が近づいてから。

父が人生を賭けた野球の現場とは、どんなものだったか、と。
 

同行する機会は本当に最後の数年だけだったのですが、

それでも間に合ってよかった、と思いました。

実際に現場で見る父の姿は、

多くの人達とのつながりで成り立っていて、

それは話に聞いただけではわからないものでした。

そして、今はそれまで築いた野球人生で培ったものの全てを、

故郷のために、との思いで全力で取り組んでいる父。

過去の親不孝（思い返しても相当ヒドイかと…）を返上すべく、

私にも何かできることはないか、と

わさびと遠路応援に通っている今日なのです




◆そんな父の半生が、信濃毎日新聞の
「松本平タウン情報」にて全22回で連載中です。

松本市・安曇野市など中信のみの配布のようですが、

多くの方から問い合わせも戴いていますので、

連載終了後、皆さんに読んでいただけるよう

まとめてみてはどうか、と提案しています

（現在は半分くらいまで掲載されたようです）



そして、その連載を一番楽しみにしていたのが、

90歳を過ぎてなお、
息子たちよりも頭冴えわたる信州の祖母でした。

連載１回目には祖母に抱かれた
赤ん坊の父の写真が掲載（初めて見る２ショット！）

しかし、祖母は連載スタートの２週間ほど前に
倒れて入院してしまいました。

ちょうど私が長野に遠征中でしたので、

第１回目の連載を病院の枕元で大きな声で読んできかせました。

でももう、祖母が自力でこの連載を読むことは難しいかな…(涙)



◆祖父母がいて、父がいて母がいて、そして私がいる。
歳とともに My Rootsの登場人物は減っていってしまうけれど、

祖母から、そして親から、いろんな話を
今のうちに聞いておきたい、と思う今日この頃です。

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父と母の馴れ染めの回では
「ん？母から聞いてる話とちがわない？」なんてことも（＾＾；
他、脚色されてるところは、親不孝娘が裏ブログで暴露しちゃうよ～
おばぁちゃんとわさびの２ショット、もっと撮っておきたかったな…
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