眼科検診：アイチェックのすすめ「緑内障」

■病気や予防にはいろんな考えがあると思います。

　１）「症状が出てから対応」

　２）「現在、異常がないかを検診」
　３）「これから発症する素養をもっているか調べる」

状況によっては「１」でよいものもあるかもしれません。
「２」の検診をしていればＯＫなこともあります。
そして、この先のことも考え早期発見、
かつ予防できることがあれば、なお安心ですよね。

ということで、
野球シーズン前半５試合を頑張ってくれたわさび。

この一カ月、球場イベントはお休みして、
健康診断 WEEK でございます。
 

先週　人間ドックならぬドッグドック(？)検診を受けに

大学病院に行ってきました（詳細は→こちら）
 

その４日後、眼科にアイチェックに行ってきました。
検診でも、外的な眼のチェックくらいはできますが
やはり細かな検査となると、専門外来でないとできません。





■絶食

眼科は午後の診察しかなく、なんと夕方まで絶食!!(￣□￣;)
午前中の検診でも、腹ペコ拷問だったのに、
そんなに長時間食べれないないなんて、
わさびよりも、わさび音が辛くて耐えられない…(ToT)

が!!!　なんと４日前に検診センターで血液検査をしているからと
絶食でなくても、よかったんだって！(何度も確認したのに…涙)



今まで　かかりつけ医のところでは、
目ヤニがでて、傷があるかの検査などはしたことがありますが、
今回のような専門的なアイチェックは初めてです。


■PRA

検査の他に、犬の眼における遺伝性疾患として多い
PRA（進行性網膜委縮症）の検査もしてほしいと兼ねてより思っていて
事前に調べるも、柴の情報は見当たらず…

IDIDA JAPAN（日本畜犬遺伝性疾患協会)に問い合わせると
トイプードルやダックスはマーカーが確立されているも、
柴においては変位遺伝子の場所も文献になく研究も進んでおらず
検査をしても、ほとんどがノーマル(クリア)と出てしまうとのこと。

大学病院の眼科で、その旨をお伝えしたところ、
柴においては網膜の症例は少なく、
それよりも緑内障を気にした方がよい、とのこと。

そう！

柴犬に多いとされている病気には
「皮膚疾患」「甲状腺機能低下症」「緑内障」

「膝蓋骨・股関節形成不全」などがありますね。
 

（特に遺伝性のものは、その個体はもちろん、

　父方・母方の先代親兄弟のライン全て調べることで

　繁殖を避ける必要があります）
 
 

■眼科検診
 

検査が始まりました。
何人もの先生に囲まれ、診察台に乗せられ、
保定され、眼に何か垂らされたり、紙を入れられたり、
風をあてられたり、器具をつきつけられたり…

（※検査中・診察室での写真は一切ナシです）

人間だって、わかっていても眼の検査は怖いですよね
それが、わんこがいきなり眼の前にピストルみたいなのをつきつけられ
眼球にあれこれやるのは、きっと怖かったかも

検査自体は１～２時間くらいかな…
わさびは、ワンともスンとも言わず、暴れず
眼球の前に迫るあれやこれやの器具に動じずに
がんばってくれました（ちょっと泣けたよぅ）

（検査中の画像など詳細のわかるリンクを貼ろうかと

　思ったのですが、よく存じ上げない病院サイトなど

　特定の病院を紹介することになるとよくないかなと思い…

　そうぞ「犬　眼科検診」などで検索してみて下さいね）

 

たくさんあれこれやっていたのですが、
いただいた検査結果をみると、項目は以下。

　・PLA 瞳孔の対光反射
　・眼圧
　・シルマー涙試験
　・威嚇反応試験
　・綿球落下試験
　・眩目反射試験
　・交互対光反射試験
　・眼疼痛
　・眼瞼腫脹
　・結膜充血
　・角膜周擁充血
　・上強膜血管の怒張
　・毛様充血
　・房水フレア



ありがたいことに全て異常ナシでした！


■緑内障

人間にも犬にも緑内障はあります。
痛みを伴い、眼球が飛び出て、失明する危険な病気です。

　・先天性緑内障（生まれつき眼房水の流出路に異常がある）
　・続発性緑内障（他の病気が原因で併発）
　・原発性緑内障（原因不明）

柴犬に多いというのは房水を流す「隅角」という
溝の機能が、もともと弱いらしいのです。
眼球の写真や眼圧などの検査でわかります。

「ここが隅角と言って…」と説明して下さいました。
これは犬種の特性なのでしょうが、やや狭いながらも
わさびの場合は解放されていて機能しており、
眼圧、他、画像で確認しても問題ナシとのことでした。

「やはりアイチェックは年に一回の検診とセットで必要だな」
と思っていた私に先生が
「緑内障に関しては半年に一度検査にきて下さい」と。

半年に一度?! (￣□￣;

なぜなら、緑内障は早期発見で治療があるからだそうです。
しかも、元々なりやすい素養のある犬種であればなおさら…
とにかく早くみつけてあげることが大事とのこと。

思わず、半年と言わず３か月に一度来ます！

と思ったわさび音です

柴犬仲間の皆さま（もちろん、他犬種の皆様も）
きっと定期的な検診やアイチェックを
されている方が多いとは思いますが、

まだ定期的な眼科検診にいかれていない方がいらしたら
どうぞ、今すぐ検診に行ってみて下さいね。

ドッグドック検診のような
心電図・レントゲン・エコーなどの精密検査も

その個体の内部まで状態を把握するには大変おススメですが

若くて元気で健康であれば、年一の血液検査と糞便でもＯＫなのかな。

かつ、＋アイチェックも必要だなーと痛感しました。

お近くに大学病院や眼科専門病院がなくても
元気であれば、一日だけちょっと遠出のおでかけ兼ねてね♪

費用も、わたしたちが外食をちょっと控えればいいくらいの話。
ドッグドック検診の費用も、
欲しいものを、少し…我慢すれば…よい話…涙（←泣いてる）
　
【追記】
一財産払うほど高いのでは?!　(￣□￣;!!
とご心配される方がいらしたらいけないので具体的に。
アイチェックは上記全部の項目入れて５千円程度です。

その他に
＋血液検査(同じ週にやっているのでこの日はナシ)
＋大学病院なので初診料(紹介状があっても検査と同額)
他に、サプリや点眼をもらって、全部で諭吉さん1.7人ほど。

全体検診は基本コースで諭吉さんが3.6人くらい。
(そこにMRIやCTが入ると5人、10人と諭吉つぁん、大集合)

実際に病気になった時のことを考えれば
一年に一回なら、高くないと感じる内容でしたよー。
ただ、わさび音の稼ぎが悪くて
基準が常に「わさび値」なだけ…くすん
(追記ここまで)


■そしてもうひとつ…

特に病気や異常は発見されなかったわさびですが、
ちょっとショックだったことが…

白内障がすでにスタートしているとのこと…
検査しなければ、肉眼ではわかりませんでした
８年間、これだけ検査しても
何も問題なく健康だったわさびにも…いよいよ
これについては、次号にて。



この記事は、リンク歓迎です。
どうぞ、眼科検診の大切さをお伝えいただけたらと思います。

そして現在、病気と闘っているわんこさん
＆飼い主さん達にもエールを!!!

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・2012.12/20　眼科検診：サングラスの真実?!「紫外線」

・2010.06/22　わさびの健康診断：その１
・2010.06/23　わさびの健康診断：その２

・2010.06/25　わさびの健康診断：その３

・おまけ動画  「わさび病院大好き♪」

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目の前に、何種類もの器具をくっつけて
あんなことや　こんなこと…
それでも、ワンともスンとも吠えず暴れず
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